先代内室一周忌法要を行いました。

(2018年04月02日 更新)

1年前の3月8日午前2時半、先代内室の秋田豊子が、2年間の入院生活を経て行年87歳で往生いたしました。死因は腎盂腎炎による呼吸不全でした。

そして2018年3月8日、大蓮寺本堂にて一周忌法要を行いました。導師には法類を代表して西念寺住職、また永らくお世話になった下寺町寺庭婦人の皆さまをはじめ、近隣寺院を中心にご参列いただきました。

実は豊子の若かりし頃の写真が、モノクロ写真を中心に奇跡的に保存されていました。挨拶に立った住職からは、写真スライドを映しだしながら、その人生が語られました。

豊子は、若い頃から両親と死別するなど、大変な子ども時代を過ごしたといいます。大蓮寺に嫁いでからはまさに戦後の復興を支えつづけ、当時は今のような仕出し屋もなく、法要の際にはお料理づくりを一手に担っていたようです。

また後半期は、華の道に精進した人生でもありました。前衛的な作風で知られる草月流に学び、何度も展覧会に参加、住職も一緒に作品展示に協力したといいます。その芸術的な感性が、お寺の環境づくりに活かされていたことは言うまでもありません。
 
その後、大広間でお膳をともにしながら、先代内室の思い出を語り合いました。