おてらの終活大相談会を開催いたしました。

(2024年03月12日 更新)

去る3月7日、「おてらの終活大相談会~お葬式、お墓の本音トーク!」を開催しました(浄土宗ともいき財団助成事業)。

岩貞光祐さんからは、消費生活情報ネットワークシステムの相談件数は、お葬式においてもお墓においてもますます増えている状況であることが説明されました。インターネットやパンフレットで記載されていることと全く違う内容であることも少なくないようです。

倉内誉斎さんからは、家族で見送るお葬式(ご逝去されたあと自宅安置、3~5日寝かせる間にみんなに会いに来てもらって、その後家族だけでお葬式・火葬を行うという流れ)をご説明いただき、家族が主体となる見送り方をご紹介いただきました。「そんなことができるのか」「考えてもみなかった」という声もありましたし、一方でそうなった場合の負担や、自宅での安置に抵抗のある方もいらっしゃいました。

すべてにおいて、その方法を勧めているわけではなく、ご家族それぞれの想いとできる範囲、状況に合わせて考えていけばよいことではありますが、ただ肝心なのは、業者選びもせずに焦って進めたことで、思った以上の費用もかかり、かつ遺されたご家族がしっかり悲しみを感じることができないというところにあります。中には、ビジネスとして金額を大きく進めようという業者もあります。その点でいえば、時間のあるときから信頼をおけるお寺や葬儀社を見つけておくのは大切なことかもしれません。

最後に、秋田から大蓮寺の取り組みをご紹介させていただき、最終的には、情報や消費に留まるのではなく「自分の死生観を考え深める」ということに尽きるというお話がありました。

その後は休憩をはさみ、質疑応答で、会場のみなさんと語り合いました。

*当日は出版会社の取材も入りました