お葬式は何のため?
お葬式とは亡き人を悼み、生前のご恩に感謝をし、来世での安穏を願う儀式です。また、残された家族が亡き人とのつながりを再確認し、これからの生活の平安を願うための儀式でもあります。けっして人生の終末でも、遺体の処理でもありません。
現代ではお葬式を「人生最後のお買い物」のように見なすところがあり、本当の意味もどんどん後退していく感がありますが、残念なことです。規模とか費用で、お葬式の値打ちが図られるわけではありません。お葬式こそ、いのちについて学ぶ修養の場であってほしい、と思います。いかに送るか、という遺族や喪家の心遣いこそたいせつであって、当山ではそういうみなさんと思いのこもったお葬式を勤めたいと願っています。
お寺の葬式の手順
少子高齢化の現代は、お葬式も家族葬が主流となりつつあります。規模がどうであれ、保つべき作法は継承したいもの。
古い作法やしきたりは苦手、という方も多いでしょうが、作法は先人から受け継いできた文化の祖型のようなもの。葬儀社も丁寧に教えてくれますが、僧侶もそのためにいますので、何なりと相談や要望を伝えてください。
もちろん式場はどちらでも当山僧侶が出勤しますが、お寺ならではの一般葬、家族葬もできますので、まず当山までお問い合わせください。
以下は、浄土宗の立場からの「お葬式の心得」です。参照してください。
以下は、指定業者阿波弥の「葬儀の実施」(流れについて)です。参照してください。
お寺の本堂でお葬式。御本尊に導かれて。
お寺でのお葬式というと、構えが大きく、どうしてもたいそうに考えがちです。大蓮寺では、本堂内だけで挙行できる、「大蓮寺の家族葬」を提案しています(写真)。お人数は10人でも5人でも構いません(式場はすべて椅子席です)。
設備の整った葬儀会館には及びませんが、やはりご本尊に導かれてこそ心あたたまる葬儀というもの。故人にとって親しみのあるお寺であれば、いっそう喜んでいただけるのではないでしょうか。ぜひご検討ください。
家族葬は指定の業者阿波弥が担当しています。事前のお問い合わせがある方はお気軽にお電話ください。
遺族の見送りこそだいじ
お葬式における遺族は、もうひとりの主人公です。亡き人を送り、これからに思いを馳せるだいじな存在です。親であれば、子が遺志を引き継ぐことの表明の場でもあります。
喪主になると、いろいろ差配も判断もしなくてはなりません。挨拶の場面もあるでしょう。もちろん慣れないことでしょうから、億劫になる気持ちはわかりますが、たいせつな故人への真心を伝えてこそ遺族ではないでしょうか。お葬式を勤めれば、自動的に遺族になるわけではありません。遺族としての役割をしっかり果たしてこそ「遺族になる」のです。浄土宗の檀信徒として正しい作法(念仏や数珠、焼香など)を身につける、また状況が許せば、清拭(遺体を拭く)、仏衣(遺体に死に装束を着せる)、納棺(棺に納める)といった儀式を、ご自分でも勤められることをお勧めしておきます。
僧侶も葬儀社もそのための強力なサポーターです。何なりとご相談ください。
ご事情のおありの方へ
大蓮寺では、さまざまなご事情に合わせてご相談を受けております。大蓮寺境内にあります「ともいき堂」では、宗派を問わない少人数の家族葬「ともいき葬」を行うことができます(ただし浄土宗のお作法にて行います)。また、ご遺骨になってからのお葬儀「ごえん葬」も承ります(時期に限りがございます)。