去る12月21日、大蓮寺本堂にて「年忘れ別時念仏会」を行いました。永代供養墓に新しくご縁をいただいた方々をはじめ、塔頭・應典院「おてら終活カフェ特別編」と共催で行い、20名以上のご参加がありました。
別時念仏は、ひとりひとり木魚をぽくぽくと叩きながら「南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏‥」と繰り返すお勤めです。今回は約30分ほど続け、熱の入る時間でした。初めて参加された方もおられ、「心地良い疲れだった」「木魚がうまく叩くのは初めてで楽しかった」などとご感想をいただきました。
別時念仏を終えた後は、秋田光軌副住職からお話をいただきました。
—大阪北区の火災事件のこともありますが、本当に私たちは「いつどうなるか分からない人生」を生きており、「いまを生きること」「あたりまえではない命であること」を改めて持ち直さなくてはいけないのかもしれません。阿弥陀様の語源は、アミターバ(永遠の命)という意ですが、やがて尽きる私達ひとりひとりの命は、みな阿弥陀様のいる極楽浄土へ掬い取っていただけるというのが浄土宗の教えです。お念仏を称え、亡くなった大切な方々のことを念じ、そしていま自分や周囲の方々が生きていることに感謝を込めましょう」
などのお話がありました。
副住職のお話のあとは、客殿に移動して茶話会を開き、今年一年の振り返っていま思うことなどを語り合いました。さまざまな悲しみ、寂しさ、無念さを抱えて生きている私達ですが、その数々の想いもまた人生の大切な積み重ねであり、もしかしたらどこかで新しい関係が芽生えたり、出逢いなおしのはじまりになるかもしれません。
今年一年が終わろうとしていますが、皆様の日々を心よりお祈り申し上げます。くれぐれもお体をお大事にお過ごしください。