相談できるお寺。 情報量より信頼関係。

(2024年02月27日 更新)

詳細を省きますが、前夜にご家族を亡くされた檀家さんから電話で相談を受けました。「家族葬を頼んだ業者から高額な見積もりが出ているのだが、適正なんだろうか」。聞けば驚くような金額、しかも年末なので特別料金とかいうそうです。悪徳業者でしたので、すぐに親しい葬儀社にご紹介して喜んでいただきました。お寺に最初の相談があったから難を逃れることができたのかと思います。

今はなんでもネットで調べがつく時代ですが、葬儀だけは火急の事態ですので誰しも納得できる金額があるわけではありません。施主さんのご意向もあるし、親族の意見もある。また、実際に葬儀打ち合わせになると、丁寧にしてあげたい気持ちと、出費を抑えたい気持ちが矛盾することもしばしばです。テレビでCMやっているからといって、その業者が良心的とは限りません。やはり「信頼できる相談相手」が必要なのです。

当山としては、電話でもLINEでいつでもご相談をお受けしますが、やはり最初の連絡の取りやすさが肝心でしょう。普段からお寺に親しみを持っていただいているか、気軽に質問できる間柄か、やはり日頃のおつきあいが「物を言う」と思います。檀家さんしかり永代供養の信徒さんしかりです。

大蓮寺の場合、月参りがあり、棚経や年頭詣りがあり、彼岸やお盆といった年中行事があります。檀家さんには毎月寺報をお手元に届けていますし、ホームページやSNSの発信も続けています。いろいろなおつきあいの場面がある中で、目指すものは、情報量よりもみなさんとお寺の信頼関係づくりに他なりません。

「お寺に聞けばきちんと答えてくれるだろう」
「お寺のいうことなら間違いない」

当たり前ではあるのですが、情報過多な社会はそれが容易ではありません。またお寺の私たちの日日の努力も必要でしょう。

「ひらかれたお寺」は派手なイベントをやることではありません。こうした気軽の相談できる信頼関係をきちんと積み上げることなのです。