葬式をしない寺

「檀家ゼロ、葬式・法事は一切しない」──。大阪にある浄土宗・應典院は、これまでのお寺の常識をひっくり返す、革命的なコンセプトを持つ。モダンな外観、NPOによる運営、劇場を兼ねる本堂…、それは、賞味期限の切れた葬式仏教からの脱却をはかり、お寺本来が持つ力と信頼を取り戻すための試みだった。はたして今、社会から求められるお寺とは何か──。改革を担った僧侶が自らの体験をもとにつづる、「寺院再生のシンボル」應典院の軌跡。(2011年刊)

●檀家ゼロ、運営はNPO
●日本でいちばん若者が集まる寺
●バブル時代の”廃仏毀釈”
●オウムになくてお寺にあるもの
●寺は、教団のチェーン店ではない!
●「元祖NPO」は、日本の寺である
●日本仏教は「布教病」から脱却せよ!
●「死後の自立」を目指す、生前個人墓
●「学び・癒し・楽しみ」の場
●社会から求められる寺とは何か

秋田 光彦/著
2011年2月出版
新潮社