文化的コモンズ 文化施設がつくる交響圏

博物館や美術館、公民館、劇場等、多様な文化施設を取り上げ、それらの文化活動が地域に新しい価値をもたらし、住民の自治を育み、地域づくりの基盤をなすと論じる。600頁を超える大著。
文化施設の定義は広く、本書の第5章「福祉施設」〜「地域福祉と文化芸術」の代表として、應典院が7頁に渡って取り上げられ、「寺院も文化的コモンズを形成する拠点である。多様な価値観が交錯する広場となり、地域の人々にウェルビーイングをもたらす拠点としての役割が期待されている」とまとめられている。筆者はアーツカウンシル東京企画部企画課長。

著者 佐々木秀彦
2024年3月出版
みすず書房