春の彼岸法要、3年ぶり次第通りの開催。

(2023年03月27日 更新)
幸いな話をひとつ。今日は大蓮寺の春の彼岸法要で、3年ぶりに以前の次第通りで開催した。
暖かな天候もあるが、期待が大きいのだろう。久々に100人超えのお参りがあって、堂内は満堂に。マスクは外せないが、なつかしい顔がたくさん見られた。
塔婆回向の前の講話では、「朝からWBCがあるから、ほんまに来てくれはるんかなと心配でした」というとみんながドッと笑う。「20年ぶりに法然上人二五霊場巡りが始めます。みんなで行きましょう!」そういうとあちこちで「どうする?」「行こか」と相談が始まる。また、ずっと中止していた御斎(昼食)を再開した。持ち帰り人も多かったが、半分はいつも通り、お寺に居残って、親しい人と「会食」する。大蓮寺の御斎は休業中にあった和光庵のお弁当。「あ、和光庵や」「復活したんでんな」。みんな笑顔である。お寺参りの楽しみの半分は、そんなくつろぎにあるのだ。
塔婆回向の間、私はご機嫌で、焼香席の檀家さんにあれこれ話しかけていた。「お変わりないですか」「ご家族お元気ですか」「二五霊場行きませんか」。回向しながら合間のワンフレーズなのだが、いずれも檀家さんは笑顔で答えてくださる。何もかもがやさしいのだ。
お参りがすごく多かったので、回向の時間は普段以上に長引いた。ロビーでは、野球のテレビを見ていたようで、村神サマの逆転打にワッと盛り上がったらしい。しー、本堂に聞こえるがな、と檀家さんがまた笑いあったそうだ。
お参りのある日常は穏やかである。お寺であることの幸せを感じた、今日の彼岸法要でした。南無阿弥陀仏。