毎年、某百貨店の大阪支店の供養会を勤めている。 今は郊外に移転したが、戦前まで大蓮寺の大壇那で、 従業員のための授戒会もあったという。その頃から、 毎年従業員の物故者を、その年ごとに供養する。 今日は平成30年以降亡くなった13名の御霊を祀った。 ほとんどは80歳を超えた方々である。
家族の参詣はない。会長を筆頭に社長、重役陣、 総務とあくまで会社行事として行われるのだが、 血縁なき現代において「社縁」の根深さに改めて感じ入る。
無縁仏が急増している。
なんとか知人・友人が供養を続けてくれたとしても、
大阪支店の過去帳には戦前から物故者の名前が並んでいる。
「社縁」を過去の遺物のように語ってきたが、しぶとく生き残る「