ハーバード大学にやってきた

(2014年09月06日 更新)

写真ハーバード大学に来た。アメリカ、ボストンの本家だ。今日は浄土宗の一行と宗教学の阿部龍一教授のお話を聴いた。意外にというかやはりというか、ここでもアメリカ人学生が日本仏教に興味を持つ入り口は、宮崎駿のアニメやゲームであったりするという。強者のロジックが王道であるこの国で、もののけや怨霊にヒットするという感覚はそれだけマイナーだということなのだろうか。それでも、中韓の勢力が増し、日本仏教の研究者が減少して、東アジア仏教研究に枠組みが取って代わられようとしているのが残念だ、と阿部先生は言っていた。私の関心は不可視なもの、不可知なものへの共感なのだが、物量と合理性が圧倒するこの国で(渡米以来まだ4日目なのだが)、それがどういう独自の研究成果をもたらすのか、正直なところピンと来ない。写真は、校舎の階段手すりに刻まれたイニシャル。