わが家のお寺で、お葬式。 大蓮寺家族葬、始めました。

(2017年08月17日 更新)

棚経中に案内を配布しますが、このたび「大蓮寺の家族葬」というお葬式を始めることとしました。今までも身内葬という形態があったので、真新しいことではないのですが、一番大きな特徴は「葬儀費用を明示」したことです。お寺として逡巡するものもありましたが、総代会や護持会総会でも皆さんの賛同をいただき、決断することにしました。

理由はこうです。昨年暮れの寺報でも書きましたが、最近の葬儀事情の変貌ぶりには驚くばかりです。とくにネット葬儀が主流になるにつれ、「いくらで済ませるか」だけに関心が偏り、仏教の本質からどんどん乖離していくように見えます。
 
といっても、われわれお寺の側が伝統仏教という名の元に胡座をかいていたことも反省しなくてはなりません。葬式もお墓も、お布施についても、いろいろ考え直すべき時期を迎えていると思います。

ご葬儀にはいろいろな形態がありますが、このたびは家族葬に絞って3つの規格を用意して、料金を明らかにしました。また会場費についても、護持会会費をご清納いただいている方には無償でご提供することにしました。「お寺でやると大層になる」という固定観念も、大幅に払拭できると考えます。
 
菩提寺の住職としては、大蓮寺本堂のご本尊前でこそお見送りさせていただきたいもの。慣れ親しんだわが家のお寺だからこそできる、心のこもったご葬儀があると思うからです。まず葬儀費用を明示することでご安心いただき、さらにお葬式を通して本当の安らぎを得ていただければと念じています。

もちろん葬儀の式場に決まりはありませんから、お家の近くで勤められるのもまったく構いません。また、ご葬儀の事前相談もさせていただきます。どうぞ何なりとお問い合わせください。