去る8月22日、大蓮寺の門前に「下寺町」のサインパネルを掲示しました。江戸時代の古地図と現在の地図を並べ、この地に連なる寺院群を紹介するものです。
下寺町は、およそ450年前に形成されました。大阪の町は戦災や災害、都市開発によって大きく姿を変えてきましたが、この一帯には今も多くの寺院が並び、寺町としての景観と歴史を伝えています。長い歳月を経ても変わらず受け継がれてきた、まさに大阪の歴史遺産です。
けれども、毎日ここを行き交う人々にも、その成り立ちは案外知られていません。パネルをきっかけに足を止め、「こんな歴史があったのか」と気づいていただければ、地域への愛着や誇りにもつながるでしょう。また近年は外国から訪れる方も目立って増えました。そこで英語・中国語・韓国語の解説も添え、多くの方に寺町の魅力を知っていただけるようにしました。
わが町の歴史にふれることは、遠い昔を懐かしむだけではありません。先人が守ってきた場所に、いま自分も立っている。そのことを知り、今日の暮らしと、これからの町の姿を考える機会でもあります。大蓮寺が寺町の入り口にふさわしく、人と歴史が出会う場でありたいと願っています。



