亡き人と語らうこと。声をかけること。

2021年10月21日

急に寒くなってきました。体が驚いていると思いますので、思い切って温かくしてお過ごしくださいね。ストレッチや適度な運動で強張った体を整えましょう。

さて大蓮寺では、先日も永代供養墓「共念」の納骨式を執り行いました。

僧侶の読経するなか、お一人ひとりお焼香をしていただくのですが、しっかりと手を合わせてお参りされている姿が心に残りました。
納められた墓所にゆっくりと撫で、思いを噛み締めておられるご家族もいらっしゃいました。

大蓮寺の永代供養墓にご縁をいただいた方のなかには、浄土宗のお作法に馴染みのない方も多くいらっしゃいますので、僧侶が「南無阿弥陀仏」の意味を説明いたします。「阿弥陀様にすべてお任せします。大切なあの人をよろしくお願いします」という想いを込めてお称えくださいとお伝えすると、みなさん慣れないながらも懸命にお称えくださいます。その声がお堂に響き、心に沁みます。
お帰りになられるときも墓所に向かって「またくるな~」と明るい声をかけて、お寺を後にしていかれました。

残されたご家族の悲しみや温かさ、ご供養のこころを通して、亡くなった方との関係性やお人柄まで伝わってくるように思います。

ともいき堂で、ゆっくりの亡き人と語らう。その言葉はきっと自分自身を温めてくれることでしょう。
ご供養の空間を、僧侶と職員ともに守ってまいります。