盂蘭盆施餓鬼会(うらぼんせがきえ)が行われました。

2019年08月23日

8月19日には、大蓮寺の本堂にて「盂蘭盆施餓鬼会」が開催。
みなさんは、お施餓鬼をご存じでしょうか。

お釈迦さまの10大弟子の1人である目連尊者(もくれん)が、餓鬼道に落ちてしまった母の苦しみを救おうとしました。
しかし餓鬼の世界へ直接に施しをすることはできません。
そこで、お釈迦様の教えに従って、厳しい修行を終えたばかりの僧侶たちに、たくさんの食糧をお供えして母を救ったそうです。これが盂蘭盆会の起源だとされています。

そう言われてもよくわからないな・・と思ってしまいますね。

実際に、大蓮寺のお施餓鬼に参加してみると、たくさんの驚きがありました。
いつもはご本尊の阿弥陀様の方を向いてお詣りしているのに、この日はなぜか阿弥陀様に背を向け、本堂の外に餓鬼壇を設けて、お米や野菜をお供えしていました。
お話を聞いてみると、餓鬼はお寺の中にまで入ってこられないから、外に向かってお供えするのだそうです。

自分の生きている世界だけではなく、遠く困っている人に対しても、想いを巡らせて施しをする。
そうゆうただ純粋な行いなのかなと感じました。
独りになってしまいがちな現代では、むずかしいことかもしれません。
ただこの瞬間は、そんな純粋な想いでいっぱいになりました。