お彼岸前の夕景

2019年09月12日

「暑さ寒さも彼岸まで」という諺通り、朝晩は涼しい風が吹き、虫の音も聞こえる季節になってきました。
夏の疲れも出やすい時期になりましたが、如何お過ごしでしょうか?

秋になると少し夕方に散策に出かけたくなりますね。是非、大蓮寺や應典院の周りも歩いていただけるとこのあたりの歴史にも触れる機会になるかと思います。

自然納骨堂「縁」などの永代供養墓がございます大蓮寺は1550年に開創された浄土宗の寺院です。この時期は歴史上の区分では「戦国時代」。大蓮寺が開創された10年後の1560年には、桶狭間の戦いがあった時代です。大坂の陣の後、大坂城下の整理再編を行った際、大阪城の南側に寺院を集中させたうち、最も南西の上町台地の西麓に形成されたのが下寺町です。また、このあたりは上町台地の起伏を体感させてくれる「七坂」もあり、街歩きをされる方々も多いところです。

当時は5千坪を有したといわれる大蓮寺は、近世には徳川家の祈願所として愛護され、境内は東西五町南北四町、塔頭8ヶ寺、直末75ヶ寺を有したといわれる大きなお寺でした。今もその名残は大きな墓地、塔頭寺院の應典院の場所、そして大蓮寺境内で始められたパドマ幼稚園に見られます。

夕日が沈む頃の自然や縁の風景は大変雄大で、古の方々が西方浄土を祈り、お弔いをされる気持ちが伝わってくるようです。