ご供養のこころと共に~堂内納骨壇「共念」ご納骨式

2021年02月25日

大蓮寺の梅の木もふんわりと蕾が膨らんできています。
お天気の日々がつづいていますが、まだ風は冷たいですね。
ご体調を崩していませんでしょうか。

先日、ともいき堂内の納骨壇「共念」のご納骨式を執り行いました。
共念のガラスのお骨壺に、本骨をお納めするのですが、納骨式では、ご家族の御手でお入れいただきます。
ご本尊のお近くで、大切にたいせつに、お骨壺を手にしている姿は美しいです。
ご家族のふるまいから、純粋なご供養の気持ちが伝わってきて心が温まります。

永代供養墓では、はじめて大蓮寺へご縁が繋がった方が多く、それまでお寺とはつきあいがなかったといわれる方がほとんどです。
中には、若くして奥様を亡くされた方や、ご両親を亡くされた方もいらっしゃいます。
「はじめまして」という関係ではじまる永代供養墓ですが、ご納骨式で慣れないながらにも懸命にお念仏を唱えてくださる、その声に、僧侶も職員も感動を覚えます。ご供養のこころが伝わってくるのですね。

いろいろな永代供養墓があるなかで、ご自身で見て回り、意志をもってこのお寺に繋がってくださる、その「自分で選んだ」という思いは、ご供養のこころに直結するのかもしれません。

ご先祖代々でご供養を続けてくださるご家族はもちろん第一に大切な存在であり、お寺にとっては深いつながりを持たせていただいているのは当然ですが、このような永代供養墓を通した、新しい出逢いにも本当に身の引きしまる想いがいたします。

もうすぐ春のお彼岸ですね。
大切な方が一番この世に近づいてくれる季節です。
みなさまのご供養のこころと共に念じていきたいと思います。