野村證券「第5回宗教法人経営財務研究会 オンライン特別セミナー」が大蓮寺客殿にて開催されました。

(2023年02月28日 更新)
去る2023年2月27日、大蓮寺客殿にて、野村證券第5回宗教法人経営財務研究会 オンライン特別セミナー『寺院経営における永代供養墓の限界と可能性~おてら終活プロジェクトの事例として~』と題し、秋田光彦老僧が登壇いたしました。
オンラインセミナーには全国から150名ほどのご参加があり、過去5回のなかで最も多い集客となり、その注目ぶりが伺えました。
冒頭50分は秋田老僧より、大蓮寺で取り組む、永代供養墓を中心に据えたお寺の在り様と地域づくりについて語りました。
永代供養墓は、当初は過疎地の復興や、里山運動など志のある始まりでしたが、現在は様々な利益追求型の企業参入も見られ、ともすれば収益のための材料のように扱われるケースを散見するようになりました。また一方でお寺は、核家族化の進む今、縮小傾向にあり先述したような企業の受け皿になっているとも言えます。
上記を含めたいくつかの問題点を挙げ、お寺がいかにその地域の歴史や伝統を引き継ぎ、すでに持つ地力や人力などのアドバンテージを活かしていけるか、お寺自身の活躍が求められていることを伝えました。
そして、塔頭應典院とともに展開している「おてら終活プロジェクト」を事例に、開かれた場づくりの重要性、寺に務める住職をはじめとした寺族や職員の力、さらに外部の多種多様な専門家等とのネットワークづくりについて紹介しました。
後半は、野村證券の担当である塚嵜智志さんとの対談、参加者からの多くの質問に答える時間となりました。
1時間半の短い時間ではありましたが、お寺に向けて励まされるような、学びと気づきの多い濃密な時間となりました。
オンラインでは、通信における緊張感が多いものですが、ご協力いただいた皆様ありがとうございました。
また、関心をお寄せいただいている身近な専門家の方々には、会場にも足をお運びいただき、存在から後押しされました。
無事に開催を終えて安堵しています。有難うございました。