クリエイティブ・コミュニティ・デザイン ─ 関わり、つくり、巻き込もう ─ 紫牟 田伸子+編集部 編

劇場型寺院・應典院「つながりの場」を創設した秋田光彦住職は「私たちの社会に最初からわかりあえるものなどない。わかりあえないが、なおわかりあいたいという希望」がコミュニケーション、コミュニティの想像的創造の起点だとしている。クリエイティブ・コミュニケーション・デザインは「特定の地区の物理的な空間にどのような施設や住宅や道路を、どのように計画的に配置するか」でスタートした。そして現代に至り背景に「社会のパラダイム転換」を迎え「生活と社会全体に関わり、課題を解決したり幸福を産み出す」創造性が求められ出した。そのコンセプトに添った創造的な人づくり・まちづくりのQ&Aや実践例を通して今後のあり方を探る。ジョン・ラスキンは言う。「進歩がうまれるのは、多様性の中の選択からであって、画一性を保持するからではない」

クリエイティブ・コミュニティ・デザイン ─ 関わり、つくり、巻き込もう ─
紫牟 田伸子+編集部 編
●フィルムアート社(2012年/1,700円+税)

(初出:2014年春 サリュ・スピリチュアルVol.8)

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