シリーズ:おてら宗活塾

おてら宗活塾 第4回「日本人と往生~浄土宗と浄土真宗、同じところ違うところ~」

( 2019年05月16日 更新 )

日本語で「死生観」と言うように、生と死は表裏一体のものです。いかに死を迎えるかを考え、実践する終活は、いかに生きるかを考え、実践することと切り離せません。

この、おてら「宗活」塾は、應典院・終活プロジェクトの一環として、仏教の立場から生きること・死ぬことの「宗」=「おおもと、根本」を学んでいただく場としてひらくものです。浄土仏教をはじめとするおしえから、私たちがいかに今を生き切り、死ぬことができるのか。そのヒントを学び、後半はお茶を飲みながら皆で語り合います。

●第4回概要●
日時:6月20日(木)14時~15時半
会場:浄土宗應典院1階 研修室B
参加費:一般 500円、ともいきの会会員 無料、應典院寺町倶楽部会員 無料
講師:秋田光軌(浄土宗大蓮寺副住職、應典院主幹、彼岸寺連載「演じる仏教」執筆者)
釋大智(浄土真宗本願寺派如来寺副住職)
テーマ:『日本人と往生~浄土宗と浄土真宗、同じところ違うところ~』
申し込み:https://forms.gle/JNMcU6DijmuJwfGAA(定員先着30名)

日本仏教の主な特徴として、数多くの「宗派」に分かれた宗派仏教であるという点があります。今回のおてら宗活塾では、どちらも浄土仏教に分類される「浄土宗」と「浄土真宗」にスポットをあて、往生を軸にしながら、おしえ、信心、葬送儀礼などのちがいを見つめてみます。
また、さまざまなちがいを超えて、両宗派に共通する大事なポイントは何なのでしょうか。
前回に引き続き、秋田光軌(浄土宗大蓮寺副住職・應典院主幹)と釈大智(浄土真宗本願寺派如来寺副住職)の二人で、浄土仏教の死生観を語り合います。

「浄土宗」とは?

浄土宗は、浄土信仰に基づく日本仏教の宗旨で、大乗仏教の宗派のひとつである。
法然上人を宗祖として1175年(承安5年)に開かれた。
善導『観経疏』から、阿弥陀如来の本願により念仏一行が選択されていることを発見した法然は、臨終の極楽往生を信じて念仏を唱えつづけることを重視する。
法然上人撰述の『選択本願念仏集』が浄土宗の根本聖典である。
鎌倉新仏教のひとつに位置付けられ、つづく親鸞・一遍・栄西・道元・日蓮らが、
新しいおしえを立ち上げていく流れに先鞭をつけたとされる。

「浄土真宗」とは?

親鸞聖人を御開山とする大乗仏教の一宗派である。本尊は阿弥陀如来である。
仏の本願力によって信心をめぐまれ、念仏申す人生を歩むことをみ教えとする。
そしてこの世の縁が尽きる時、浄土に生まれて仏となり、迷いの世に還って人々を導くことが浄土真宗の肝要である。
「浄土真宗」という言葉は、元々『無量寿経』に説かれる「選択本願」を意味するものであった。
親鸞聖人は浄土宗の祖・法然上人を生涯の師と仰ぎ、独立開宗する意識はなかったと思われるが、親鸞聖人の没後、門弟や子孫たちによって教団として成立していった。

講師プロフィール

●秋田光軌(浄土宗應典院主幹、浄土宗大蓮寺副住職)
大阪大学大学院文学研究科博士前期課程修了(臨床哲学)。仏教のおしえを伝えながら、死生への問いを探求する場づくりに取り組んでいる。
●釋大智(浄土真宗本願寺派如来寺副住職)
龍谷大学博士課程修了。同大学研究生として親鸞思想を中心に研究をすすめる。認知症高齢者のためのグループホーム「むつみ庵」や、現代版の寺子屋とも言える「練心庵」の運営に携わる。専門は真宗学だが、倫理や哲学、宗教者の社会実践などにも関心がある。