コロナとお盆。つながりに感謝する。

(2020年07月14日 更新)

コロナ一色に染まった今年前半、それでも季節は巡り、間もなく8月お盆がやってきます。今年はゆっくりお盆休みもとれない方もあるかもしれませんが、「非常時」だから平生からの習慣、家族の年中行事は大切にすべきではないでしょうか。長く続いてきた習慣(伝統)を保っているから、私たちは自分らしさを損なわないでいられるとも思います。

お盆にはご先祖様が浄土から地上に帰ってくるといいます。1年に1回、家にお迎えし、ともにひと時を過ごして、先祖の霊を供養します。大切な人へ想いを馳せ、そのつながり(ご縁)に感謝する伝統行事といえましょう。別の言い方をすれば、私は私という固有の存在として生まれてきたのではなく、お陰をもって生まれてきたこととへの気づきでもあります。

コロナ時代になって、今頃ではつながりを敬遠するようになりました。相手とは距離をとり、なるべくかかわらない。今はそれも仕方のないことかもしれませんが、だからつながりを否定したり、忌避していては、人は知らず知らず孤立の海に沈んでしまいます。例えば子育てもその原点は、ご先祖さまから連綿とつながる尊いご縁に目覚めることなのですから。

今年のお盆。三密を避けながら、けれど大切な人とのつながりに想いを馳せるひと時を、家族一緒に過ごしてみませんか。