祈る心は、治る力 ラリー・ドッシー 著/大塚 晃志郎 訳

九〇年代以降、オルタナティブ・メディスン(代替医療)への関心が高まった。『癒す心・治る力』のアンドルー・ワイルは同書で「祈りと治癒との関係について調べている数少ない研究者のひとり」として、ドッシーの業績を認めている。
「祈りが効く証拠」「祈りにまつわる議論」「祈りとは何なのか」「祈りはどうあるべきか」。祈りの形態と本質を多年収集分析した科学的調査(データ)に基いて報告された本書は、薬学の熱烈な信仰者に対して次のように断言する。
祈りの「最も大切な特質のひとつは『愛』─ 共感、慈しみ、深い思いやり」であり「愛とは、解き放つこと、思い切って自分の外に出ていくこと、自分と他者をへだてる境界を打ち壊すこと」だ。科学は祈りをそう捉えている。
「科学とは決めつけを保留し、偏見をしりぞける方法である」

祈る心は、治る力
ラリー・ドッシー 著/大塚 晃志郎 訳
●日本教文社(2003年/1,524円+税)

(初出:2012年冬 サリュ・スピリチュアルVol.6)

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