宗教と現代がわかる本 ─ 2013 宗教者ニューウェーブ ─ 渡邊 直樹 責任編集

「公共空間では、異なる宗旨、もしくは『無宗教』を自認する人に出会う」。そこでは「横軸の相互作用」が求められる。「心の相談室」を開設した臨床宗教師岡部健氏は医療に「超宗派の宗教者の協力」を得た。連携者金田諦應住職は「傾聴移動喫茶」を立ち上げ、現場から信仰の再構築を目指す。松島靖朗住職はインターネット寺院「彼岸寺」を活用し「未来の住職塾」に関わり、仏教者の情報交換の場を運営。若手宗教者達もそれに続く。ネット、フリーペーパー、宗教落語、ゲームなどのメディア活用で寺、地域の開発に新しい価値を見いだす。一方、釜ヶ崎ホームレス地区では個人と向き合い、無縁意識を救済すべく闘う宗教者の激しい苦悩と忍耐を伝える。座談会では尼崎コミュニティFMに宮司・住職・牧師が登場。宗教色を意識させないラジオ媒体の良さを語り合う。

宗教と現代がわかる本 ─ 2013 宗教者ニューウェーブ ─
渡邊 直樹 責任編集
●平凡社(2013年/1,600円+税)

(初出:2014年春 サリュ・スピリチュアルVol.8)

書影

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大蓮寺住職、應典院代表

秋田 光彦

1955年大阪市生まれ。

明治大学文学部演劇学科卒業後、東京の情報誌「ぴあ」に入社し、主に映画祭の企画・宣伝を担当。退社後、映画制作会社を設立、1997年に劇場型寺院應典院を再建。

以後10数年間にわたって、市民、コミュニティ、地域資源のあり方を具体的に提案し、実践し、市民活動や若者の芸術活動を支援してきた。また、人生の末期を支援するエンディングサポートをNPOと協働して取り組むなど、「協働」と「対話」の新しい地域教育にかかわる。パドマ幼稚園園長、総合幼児教育研究会代表理事、相愛大学客員教授など兼務。まちづくりからコミュニティシネマまで活動範囲は幅広い。