シリーズ:エンディングセミナー

2010年7月 「『遺族』をどう支えるか〜グリーフサポートとしての葬送を考える〜」

( 2010年06月28日 更新 )

年間114万人が亡くなる多死社会は、私たちが多くのグリーフ(死別の悲しみ)を背負う時代でもあります。たいせつな人の死をどう受け入れ、どう送るか〜それは日本人が独自の歴史と文化の中で育んできた、遺族の精神史と重なります。
しかし、少子化が加速して、人と人のつながりが分断し、また孤独死、無縁死も急増する中、死者と遺族の関係にも大きな変化が押し寄せています。そもそも死後の承継者が縮小すれば、「遺族なき供養」という事態も拡大していきます。葬送の分野では、血縁に頼らない永代供養墓が普及しており、首都圏では葬儀をしない「直葬」派が全体の3割を占めるといいます。
墓や葬式、あるいは僧侶という存在は、長い歴史を通して、死別の悲しみを支える作法を伝えてきました。しかし、遺族が急速に変容する今、「葬式仏教」も制度疲労を来し、大きな動揺が窺えます。
遺族を巡り、今何が起きているのか。そして、遺族なき現代にあって、死別の悲しみをどう支え、死者をどのように悼むのか。今回のエンディングセミナーは、3つの視点から「遺族とグリーフサポート」について考えます。

浄土宗大蓮寺のエンディング奨励事業「自然賞」授賞式を併催!

大蓮寺では、生前個人墓「自然」の会員から寄せられた志納金の一部を、エンディング文化創造に取り組む団体・個人に、活動奨励金として贈呈することとなりました。その第1回受賞者として、長年、新しい葬送文化の普及に努めてこられたエンディングセンター代表・井上治代さんを選定、7月10日、講演の前に、授賞式を執り行います。
大蓮寺では、今後もお寺とNPOの協働事業を積極的に進めてまいります。

第1回「遺族と〈墓友〉たち」〜「人生の最期」にこだわる仲間たち〜

  • 開催日:2010年7月10日
  • ゲスト:NPO法人エンディングセンター代表・東洋大学准教授 井上治代さん

第2回「遺族サポートとお葬式」〜グリーフでつながる〜

  • 開催日:2010年7月18日
  • ゲスト:株式会社ジーエスアイ代表取締役 橋爪謙一郎さん

第3回「自殺遺族と仏教」〜自死問題に取り組む僧侶たち〜

  • 開催日:2010年7月25日
  • ゲスト:自殺対策に取り組む僧侶の会代表・浄土真宗本願寺派安楽寺副住職 藤澤克己さん

詳細情報

ゲスト
井上治代さん(7/10)
橋爪謙一郎さん(7/18)
藤澤克己さん(7/25)
聞き手
秋田光彦(毎回とも)
日時
2010年7月10日・18日・25日
会場
應典院本堂ホール(10日)・大蓮寺(18日・25日)
参加費
10日:一般1,500円(應典院寺町倶楽部会員・学生は1,200円)
18日・25日:一般1,000円(應典院寺町倶楽部会員・学生は800円)
申込み
10日:http://uemachi.cotocoto.jp/event/40689
18日:http://uemachi.cotocoto.jp/event/40690
25日:http://uemachi.cotocoto.jp/event/40691
問合せ
應典院寺町倶楽部
543-0076
大阪市天王寺区下寺町1-1-27
TEL 06-6771-7641
FAX 06-6770-3147
info@outenin.com
http://www.outenin.com
主催
大蓮寺エンディングを考える市民の会・應典院寺町倶楽部
共催
浄土宗大蓮寺・應典院
助成
JR西日本あんしん社会財団
協力
NPO法人遺族支え愛ネット・Live on・NPO法人エンディングセンター

開催記録

大蓮寺・エンディングを考える市民の会が主催する、恒例のエンディングセミナーが今夏年もスタート、「遺族をどう支えるか」をテーマに3回連続で開催します(第58回寺子屋トーク併催)。
7月10日に開催された第1回は、ゲストにNPO法人エンディングセンター(東京)の代表井上治代さんを招いて、「遺族と墓友たち」の講演、移り変わる日本の葬送と家族・遺族の変容について語っていただきました。後半は大蓮寺秋田光彦住職も参加して、井上さんと対談、話題はこれからのお寺と新たな供養スタイルについて縦横に語り合いました。司会は、NPO法人遺族支え愛ネットの出口久美さん。
また、開会に先立ち、大蓮寺の生前個人墓「自然」を契機とした、第1回自然賞贈呈式が実施され、秋田住職から井上さんに贈呈されました。お寺がNPOに独自の資金援助を行う画期的なものとして注目されます。
当日は、中高年を中心に90名を超える入場者があり、関心の高さが伺えました。なお本事業には、共同主催する應典院寺町倶楽部に対し、公益財団法人JR西日本あんしん社会財団より助成を得ております。